ヘンゲジザイが始まる私は私に言う そして指導する なりたい私になるために 今日も明日も 視線は高樹の梢のその先へ そして君よ ジザイにヘンゲし ツラツラと無駄を落とし ドッピとワメイテ 己を築き上げていけ しかし 生まれ変わることを 望んでは見たもの…

ありがとうと いう ありがとうと伝えたい こんなにいいお天気だから お洗濯をしたの 朝５時に起きて お弁当作って 子が学校に行き 思い出して さっと洗濯機を回す がらがら唸る つんぱーんとシワを伸ばし 背筋も伸ばす お日様に向けて干す 家族の香り くるり…

シーソーにのってみた 向こうばかり 高く上がってる その先端は微動だにしない 足を思いっきり蹴って 上がったり 下がったりを試みる 手応えの希薄さ 体に重みを 感じないという事の 可笑しさだけが 空を行き交う 平衡をもたらす 快感の楽しさは 行ったり来…

君が空蝉の 空は広い 世を渡り 突き抜ける 光りのシグナルは まだ来ない それでも 希望はあるさ 雲が ほら 逃げて行く

過去をひき出し 今を 紡いでる 今を 編み上げ 未来にひき渡す くるくるまわす 時空を まわす

光りがたくさん 集まる部屋に 広く大きなテーブルを ひとつ 遠くからきた 一枚板のそれは 深い落ち着きを 宿してる 両手を広げて 頬をつけてみる 耳に伝わる 微かな振動は 君が囁いた 言葉のようだ 「愛してる」 包括する 過ぎた日々が 遠くで 私を呼んでい…

私である事で、見えるモノの見方。 あなたである事で見えるモノの見方。 必要があって、捕える力。 欲望があって、見据える力。 私が私であるという証明になるモノの見方。 あなたがあなたであるという証明になるモノの見方。 存在を示す、狼煙。 私自身、あ…

ざらざらの感性が研がれている。 まさしく今、研がれている。 ぬらぬらと、むかむかと、 子どもを産む瞬間の、 恍惚に似たスリップ。 両性具有の人間になろうと思う。 あさましき性のうらら。 研がれている、研がれている、 冷えた下腿の、 しびれをけしてト…

モンゴルの夏の朝は 物悲しく、清冽だ。 一瞬で心の中に己を閉じこめてしまう そんな朝がいる。 見渡す限りの草原に立ち、草花を手折る。 自浄しようとする生命の香りが鼻先を通過する。 あの時。 たくましく、ゆるやかに、 そして己を見捨てず、 この世を渡…

私は大衆だ。 一般愚民だ。 流れにまんまと乗っかる、 不束者だ。 乗せられた思考の矛先は、 情緒に流され、 行き場を失った。 私は大衆で、 一般愚民なのだ。

テーマが私を支配している 詳細事項は明記されないままだ 頼りないエネルギーに 戸惑い 吸い寄せられたのは、 綿埃のような浅知恵だ それでも知恵と呼べるのを選別し この指先に移行して、 詳細なテーマの決定を書き込む しかし指先の末梢神経は 見当違いの…