足音がついてくる 一歩遅れて夜の通りをついてくる 後ろを振り向いて道連れですかと 問いたいけれど 勇気が湧かない 雨降りの深夜は人影も無く 雨音とふたつの足音と にわかに高鳴る心音が傘の中を駆け回る しばらく一緒に歩いてみたが 三味線教授の家の前で…
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