承知
『 臆せず 気にせず
迷わず ススメ
君の声がする方へ 』
もがき苦しみ、喘ぎ、
みっともないほど狂うことが 必要な時もある。
それは押し込め 圧縮された日々の感情を整理して、
少しずつ溶かし 掃き出す作業だ。
孤独で つらい方法なのだけれど、
それをしないと扉の向こうにいるはずの、
新しい自分に出会えないような気がする。
トコトンもがき苦しんで、方位も分からぬ、
瓦礫の砂漠に足を踏み入れるだけだろう。
その行為は多分みっともないものなのだ。
潔く生きるということとはまるで無縁な上に、
知的な行為でもないはずだ。
大人の行為でもなく、子供のそれでもない行為。
自由と社会的規範の間に揺れる生身の女の地団駄だ。
享楽も道義も重んじて、静かに現実を受け入れて行く。
その狭間に居心地の良い日だまりなんてないと承知する。
一度 振り出しに戻る
どこが振り出しなのか
熟慮せよ。